PMSの治療
日本産科婦人科学会では、次のような治療法をPMSの治療法として発表しています。
- 最初に行われる治療は非薬物療法である。軽症から中等症のPMSは食事療法、毎日の運動、ストレス管理、リラクゼーション、支持療法などの非薬物療法を行う。
- 身体症状が優位なPMSには、排卵抑制を目的としたEP剤(卵胞ホルモンと黄体ホルモンの両方が含まれている薬剤)や漢方療法、疼痛に対してNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)あるいは乳房[圧]痛にブロモクリプチン(プロラクチンというホルモンの分泌を抑える薬剤)を投薬する。
- 情緒的症状が強い場合はSSRI(抗うつ薬)が使用される。PMS・PMDDに対するSSRIの効果は60〜90%。黄体期のみの投与で十分効果がみられると報告されている。
▼出典
日本産科婦人科学会雑誌61巻12号(PDF)