PMS以上に重症なものがPMDD（月経前不機嫌性障害）です。

PMDDは、PMSと同じような身体症状が現れますが、PMDDでなんといっても著しいのは、生活の質を極端に下げるほどの気分の悪化で、次のような多岐にわたる精神的症状や身体的症状が現れるとされています。

• 精神的症状：強い抑うつ気分、絶望感、イライラ、涙もろくなる、怒り、焦燥感、興味の喪失、集中力低下、記憶力低下、疲れやすい、過食、過眠、不眠など
• 身体的症状：乳房のはり・痛み、頭痛、腰痛、関節痛、筋肉痛、腹部膨満感、むくみ、めまい、便秘、下痢、動悸、吐き気、体重増加など

PMDDは、妊娠可能な女性の５％程度にみられるといわれていますが、月経は病気ではないという思いがあるため、心身に強い不調を感じても医療機関を受診しないケースが多いといいます。